東京地裁に行って来た3〜意見陳述は公的な記録ではなく

akirayucha2008-06-22

地裁の建物は霞ヶ関にあります。家裁なども一緒に入っています。高さは18階建て位だったと思います。
対面は警察庁、並びは法務省(美しい赤レンガの明治の建物)。
建物前には、「●●の問題を考える!」などのアジびら配りの人や、拡声器で抗議をしている人(この間もいた)が活動をしています。


打ち合わせが長引き、時間ぎりぎりだったので焦って中に入りましたが、入り口の看板を写メで急いで撮りました。今の同僚に
「知人の労働審判の手伝いで、地裁にいくんだよ〜!写メ送るからね♪」
と話してあったから。でも、私の携帯では何が写っているか判らないくらいの画像しか撮れませんでしたが(苦笑)


入り口は天井が高い広いロビーで重厚感たっぷり。
入場者は持ち物検査をされ、金属探知機をくぐります。警備の人も多く、少々緊張する雰囲気でしょうが、私はとにかく好奇心丸出しでわくわくしていたので、反対に落ち着きなかったと思います(笑)


建物自体は古いのですが何度も改装しているとのことで、中は綺麗です。
エレベーターで上階へ。中央廊下の正面に東京タワーが見えて、眺めが良かったです。
待合室で談笑しながら待っていると、係りの人が呼びに来ました。

12畳位の部屋。中央廊下から支流の廊下に入ると、何部屋か会議室のような部屋があります。地裁の各階に、こういう部屋が沢山あるのでしょう。あとは事務室とか待合室とか…。
●●係官の個室もありました。


弁護士さんに聞いていた通り、大きな会議用の楕円形のテーブルに、全員が着席します。テーブルには、多分マイクなどが設置できる切り込みがありました。
さすがに、相手側とこちら側が隣にならないよう、弁護士さんが間に入ってくれました。
椅子が足りなくなり、壁際の予備の椅子を自分で持ってきました。大抵は少人数で行うのでしょうかね?
他にソファーもありました。傍聴をする人用なのかな?


審判員は3名。裁判官1名と民間の審判委員2名です。民間の方は、労組からと総務人事担当経験者だそうです。
裁判官は各方面の知識に精通していないため、意見や業界の常識を聞くための人だそうです。


裁判官(審判官)は、フランクでよく喋る明るい方でした。
「これは話し合いを記録や文書に残すものではなく、事実を確認し、話し合う場です。お互い大人ですから、掴み合いのけんかや言い合いはしないとは思いますが」
と、あくまで穏やかな話し合いを促します。
「勿論、録音はだめですよ〜」
と弁護士さんが冗談交じりに仰いましたが、特に持ち物検査などはなく、悪意ならば録音できそうな感じでした。(証拠にはできないでしょうが)


本来は、労働審判はなるべく早く(60日だったかな?)開かれることになっているそうです。勤務が出来ず給料が滞った場合、労働者の生活に直結するからです。
今回は手続きや事実確認などに時間がかかり、あちらの回答(反論)も期限どおりに来なかったりで、少しずつ遅れたようです。
実際に、訴えを起こしたこの知人も問題発生から数ヶ月、家族もあり、貯金の底が尽き始め、かなり苦しんでいます。