アバニコの修理

スペイン製のアバニコって、すぐ要の釘…というか、金具がダメになっちゃいます。
本番中に扱えなくなったのを見たこともあります。


イベリアで修理用の釘も売っていますが、どれだけとんかちで打っても、うまく金具にはまるまでは先がつぶれません。
フラメンコ友は、その釘に金具をつけずに、先をペンチでまげて使っているそうです。それはそれで、手に当たって使いにくそうです…


で、今回、またもやレッスン中に壊れてしまったので、良い方法を試してみました。
簡単でお金もかからず、しかも素晴らしくかっちりと仕上がりますよ〜!!!
今度の発表会の衣装を作ってくださる衣装屋さんから教えてもらったのは、
使い古したボールペンの芯を要に使い、両端はアイロンで溶かして凸型にしてしまう方法!!


アバニコの要の穴が小さかったので、ちょうどボールペン芯と同じくらいの細いドライバーをぐりぐりと通して、太くしました。
アバニコの材料の木は、とても加工しやすいので、きりでなくても大丈夫でした。でも割れないよう、また中心がずれないように、2〜3枚重ねて加工しました。


芯を通して片方をアイロンでつぶし、少し余裕を残して反対側をペンチで切り、またアイロンでつぶしました。
つぶした凸の頭の端が鋭くならないように気をつけます。


アイロンの温度は、一番高い設定が良いようです。
テフロン加工でないばあい、プラスチックがこびりつくのを気をつけましょう。