レッドクリフ Part2

http://redcliff.jp/index.html
想像以上に楽しめました。
前作はちょっと鼻についた感情表現も、後半のストーリーの収束にぴったり。
演出がとても情緒的で日本人にも合うし、丁寧に展開を追っているので長い上映時間も全く気にならずに楽しめました。


一番特徴的だと思ったのは、「戦争は人が死ぬもの、死は痛いもの」だと重ねて描いていたことでした。

そもそも、三国志演義の表現が大げさで
「多くの矢が放たれて空が暗くなるくらい」
「血しぶきであたり一面が赤に染まった」
なんて書いてあるのですが、それを映像化したのがまず凄い試みだと思いますし、歴史スペクタル作品にありがちな、キャラクターの立ったヒーローの活躍だけを描くのではなく、
「大勢の兵卒(エキストラ)の死が歴史を作る」
という当たり前の事実を説明的な台詞ではなく、映像で切々と訴えているところが、実は新しいと思います。
後半はずっと戦闘シーンなのですが、娘は泣きっぱなしでした。
…で、私のご贔屓♪の趙雲(子龍)も、モチロン大活躍でした!
作品の中でカッコイイ役どころなんだけど、役者の顔が、メチャクチャ好みなのでした。