求人条件比較

40オンナが事務職の正社員(フルタイムの長期雇用)を希望するなんて難しい!と世間の言葉や自分の中でも思っていましたが、決してそんな事はなかったです。 無事良い組織に就職できました。
確かに30社位は書類で落とされ、年齢や経歴(転職回数は少なくないので)が原因と思われましたが、求人を丁寧に見ていくと、
「真面目に長く働いてくれる年配の女性を正社員で」
と望んでいる企業はかなりありました。
スタートの給与平均や待遇はしっかり見比べた方が良いですね。最近は好待遇の企業と水準より低い企業の差がある例も多いです。


この辺りの事情は前職での経験でも判るのですが、中小企業や古い体質が残っていると、「好待遇ができるだけの体力がないんだから、この給与と待遇で」って低めの待遇を提示することに経営者や人事サイドが頑なになってしまうんですね。
でも、そういう企業は日々の何かしらについても社員・従業員にしわ寄せが行っており、結局人材流出につながってしまいます。
欠員が出るからまた募集するのですが、周辺の同業・同職の平均や情報を知らないと(往々にして知らない企業や人事担当も多い)水準以下の内容の求人を出してしまい、応募者すら集まらないという事態に陥ります。


前職がまさにそうでした。大手求人サイトに募集を出しても、なんと応募者ゼロの時も何回もありました。
経営者はそれでも「10年前は長蛇の列が来るくらい応募があったから、これで人は来るはず!」と言い張ってました。この3年で10人(全社員数8人に対して!残っている人は2〜3人で、いつも人手不足)、10年間で数十人が辞めたのも、「最近の人は根性がない、常識がない」と人のせいにしていました。
全く世間知らずも甚だしいのですが、人材にかけるお金の意識は企業の経営方針と直結していますから、まさに企業にとっては死活問題だという意識がなかったようです。たとえ求人広告会社の営業担当に「この条件だとこの地域の賃金平均よりちょっと安いかもしれませんね。」とアドバイスを得ても、「勝手なことを言って。応募人数が増えれば営業成績が上がるからいい加減なことを言っている」と取り合わない有様でした。
10年前の給与水準なら誰も来ませんよね。おまけに労働法に違反した待遇と社内環境となれば、退職者続出も当たり前です。どちらが常識がないかは、入社後社内に留まった人数で判ります。


反対に応募する側は、多くの求人情報をネット上で比較して転職活動を行えます。
自分の能力に見合う求人の中から、一番良い条件の企業を選べます。勿論、そういう企業は競争倍率も高いですが……
新聞やハロワや折込チラシだけではなく、遠隔地から転居を伴う応募もできます。
良い時代になったと思います。