怒る人々

電話をかけたり受けたりすると、相手の知性や性格って結構判るものだ。
ビジネスマナーがなってないとか、敬語の使い方がおかしいとか。


(1)
開口一番の不適切で馴れ馴れしい日本語でバレる怪しげなセールスの若い男。
「●●(社長の苗字)さん、いますか?」
いますかじゃなくて、いらっしゃいますか、だろ?と心の中でつっこみつつ、
「どういったご用件でしょうか?弊社には●●は何人もおりますが…」
小さな同族会社なので、社長と同じ苗字の人が構成員の半分なのだ。言い終わるのを待たずに、怒ってガチャ切れ。
てめー、怪しいセールスのくせに、そっちから切るのは許せん!
しつこいヤツは言い負かして冷たく電話を切るのだが、たまにこういうことがあると、ちょっと悔しい。
大抵は「弊社には必要ないので、今後はお電話ご遠慮ください」と言うと、びびってすっこんでくれるのだが。


(2)
取引先への銀行振込みは、オンラインでやっている。
たまに入力ミスやあちらのシステムの都合ではねられることがある。
ある仕入先のデータも訂正依頼がきた。
相手先に電話をし、再度内容を確認して振込みが数日遅れる旨を伝えると、いきなり電話口の事務の女性が怒り出した。
「明日一番に銀行に行けばよいだろう」という。
「銀行のシステムの都合で、時間がかかるんですよ」
と謝って電話を切った直後、すぐに着信。
ナンバー表示機能なのですぐさっきの相手だと判って受けたが、名乗りもせずにおじさんが怒鳴りだす。
「あんた、さっき電話かけてきた人?名前、なんていうんだ?(てめーこそ名乗れ!結局名乗らなかったぞ)担当の人は××日に間違いなく入金するって言ったのに、なんで振り込まないんだよ!そもそももっと以前に買ったものなのに、何で今頃支払いなのか!(そんなの、いち電話番に言っても仕方ないのに…)」
半分、脅しの口調。弊社の支払いサイトと、銀行の振込みシステムの説明をしても、怒鳴るばかり。
勿論、丁重に謝罪して、治めてもらう。


怒鳴りたいヤツは、怒鳴らせておくのが一番。
口で謝るのは、タダだしね。リップサービスで仕事が円滑になるのなら、安いものだ。
バカをまともに相手しても、文字通りバカらしいので。
それでも、ちょっと怒りのもやもやが胸に残るので、ここに晒して解消。