華岡青洲の妻#5(スタパ谷原章介)

率直に言って、ちょっと間延びした回だった。
全6回だけど、5回くらいでも良かったかも(感じとしては、5.5話位の長さか)。もしくは、原作から削ったエピソードを入れたり。
ただ、確かに丁寧に人間関係を描いていて、大変に好感が持てる佳作だと思う。ここのところの金曜時代劇枠では、とても好きな作品。


青洲夫婦の絆は確固なものになり、お姑さんの入る隙間はない。
それは勿論青洲の、母とは比べ物にならない濃い麻酔薬の実験台になった妻への、後悔と感謝の気持ちなのだが…
それでも妻の出産には立ち会って、お姑さんの臨終はほったらかしっていうのは、冷たすぎるのでは?弟子も家族も居るのだから、誰か側にいた方がリアルだったはず。
先週から空回りのお姑さんが、痛々しくて可哀想になってしまった。「男が母より妻を選んだ」と言うのをより明確にしたい演出上の事だとしても。
そもそも、何故母には軽い薬でお茶を濁したのに、妻を実験台にしたのか?
母の身体を思ってのことか?自分の隷属である妻なら、何かあっても良いと思ったのか?
…いや、この作品ではそこまで女の立場を低くは描いていない。恐らくは、夫と妻は一心同体と思ってのことなのだろう(実際、自分も睡眠時に飲んで観察している)。


さて、やっぱり来週に小陸の皮肉な発言が飛び出るようだ。それでこの「美しき妻の犠牲話」がガラガラと崩されて…!?大期待♪


そしてついでに、スタパのタニショーさん。
やっぱりちょっと変だ〜(笑)
笑顔も声もとってもステキなんだけど、それを本人がよく理解していて、意識しているところが。
「フラれる役が多いんです。こんな容姿の男がフラれるギャップが面白いんでしょうね」
って、自分は二枚目だって言い放っているし!
人の話を聞いて、微笑んで頷くそのしぐさが、たまらなく可笑しい!
しかし、この放送の直後にオセロ中島との破局報道があったんだけど、さかんに司会の黒田アナが
「さぞかし、おもてになるんでしょうね」
「実生活では、フラれた事などないんでしょうね?」
「ご結婚の予定は?」
と水を向けていたのだが、
「いやぁ、ふられてばっかりですよ(微笑)」
と。後からみると、とてもビミョ〜で何とも…