オペラ座の怪人

絶対、劇場で見るべし!!
あの豪華な画面、美しい歌声、堪能するには自宅では狭すぎる!
公開中に、もう一度一人で(今日は家族で行ったから)集中して見たい作品だった。
有名な舞台だが、実はストーリーの詳細は全く知らないまま、情報も敢えて集めないで見たのだが、とても感情移入しやすい話だった。
虎の門」の『こちトラ自腹じゃ』では、あまり高い評価ではなく、年配男性は特に「話が判りにくい」とか言っていたけれど、そんな事はなく、判りやすい映画らしい素敵な映画だったと思う。
「愛と芸術は両立し難い」「女は正にも悪にも同時に魅惑される」という相反する二つの世界の攻めぎ合いを描いている。
でも結局、一つを選んだら、一つは諦めなくてはならない二者択一。
愛のある穏やかな生活を選べば、歌手として芸術の頂上を極める事はできないのだ。


ヒロインは、清楚で可愛らしいだけではなく、ファントムとの絡みで見せる怪しい色気のある表情もとても魅力的。
ただ、ちょっと声が真っ直ぐすぎるか。私は、ゴージャスなマダムの癖と艶のある声の方が好きだった。
そしてやはり、ダンディで影のある天才・ファントムがステキ〜Y
彼の伸びのある声に、キュンときた。影と傷のある男は良い。


先に見ていた友人に「字幕がちょっとうるさいかも」と聞いていたが、それは画面の邪魔になることも然る事ながら、偏見と独断で断言させてもらうなら、戸田奈津子の訳も大きな敗因の一つだ。
日本語で殊更「私の…」「あなたの…」と繰り返すのは、字面的にもしつこいし、なんでわざわざ「ミュージック」ってカタカナで訳すのか?!


娘は大変期待して見たのだが、やはり字幕が読み切れずにストーリーがいまひとつ理解できなかった為、あまり面白くなかったらしい。残念。
それでもメインテーマのメロディは憶えたし、後から私の説明で、話はかなり判ったようだ。DVDの日本語版が出たら、見たいと言っている。


そう言えば10年くらい前?に、ホラーの同名映画が有った。それも好き。
検索しても、どれかわからない〜。古い本の文字から、じわ〜っと血が滲み出てくる場面があるんだけど…。ビデオ屋で探そう。