生きのびる力

「生きのびる力」=「情報リテラシー(情報収集・発信)」について書こうと思っていたので、mixiニュースを引用します。 (mixiをやっていない方の為に、記事もコピペします)


「情報が出回って、どれを信じたらいいかわからない」
「出てくる情報は嘘ばっかりだ」
「私は子ども、家族を守る為に自衛している。不安解消の為、やりすぎだと思わない」
という方。
震災発生から二週間。今一度、冷静に事態を見てみてください。
以下ごちゃごちゃ書きますので、手っ取り早く
「一番信頼できて情報の元となるHP」
をご紹介します。
ニュースやマスコミが参考資料にする情報元です。
放射能原発、医療従事者の災害医療活動、災害後の精神ケア、レスキューに関することなど、多くの情報を読むことが出来ます。
海外の専門家の意見も読めます。
◆サイエンス・メディア・センター
東北関東大震災:有用リンク等 [3/27-22:30更新]
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1266#2


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◆正しい情報の収集には多少の訓練が必要
情報やデータや文献を恣意的に集めて、結論を導き出すのは簡単なんですよね。大学等で、レポートや卒論を書いた経験のある人は実感できると思うのですが。
でも、それは研究者の態度ではない。少なくとも論文として発表してはいけない。
とにかく数多くの資料に当たり、不利なデータも漏らさず計算に入れて、他人のチェックも貰って、傾きが大きすぎないかを「冷静に」見て、結論を導かなければいけない訳です。


私が学生だった時代は、インターネットどころじゃなかったのですが、情報(文献)の扱いに関しての基本は変わっていないと思います。
とにかく言われていたのは
「原典に、数多くあたれ」
です。
広く公開されているデータ(特に科学的データ)やそれに関する論文には多くの人のチェックが入っている為、信憑性はとても高いと思います。


◆なるべく新しい情報を得る
ここから、主に福島第一原発について特に書きます。
当然ですが、過去に有った原発事故と単純に比較するのは無意味です。
発生した放射性物質の量も質も、条件が何もかも違うから。
数十年たち、その後の不幸にも亡くなったり病気になった方々の数字などの結果も検証されているので、そのデータなどは参考にできるでしょう。


◆100%な結論なんてない
よく煽られちゃっている人や煽りたい人は、専門家やニュースの解説で
「ただちに危険だとは言えない」
「健康への影響はほとんどない」
という文言などにひっかかっちゃって、
「ほら見ろ!100%じゃないじゃないか。言うことを聞いて病気になったら責任取れるのかよ!」
と反論していますが、ナンセンスだと思います。
専門家が自分の顔を名前を出して解説者として登場する以上、それが、即責任を背負っている行動です。
また、世の中に100%の事もない。これは100%本当です。


タバコを吸った人が100%全員ガンになって死亡する事はありませんが、タバコを吸う人のガン発生率が、吸わない人より多いことは統計的に判っていますよね。
タバコや生活習慣は受動的な病気の遠因ですが、多くの病気では環境が発生原因と直接関係がないか、あるいは関係性が不明なのです。
健康に非常に気をつけてタバコを吸わない人でも、ガンで亡くなることがあります。
若い頃非常に元気でも、痴呆症になる人もいます。
健康な両親から、生まれつきの障がいを持った子どもが生まれることもあります。
もし今回の被ばくがなくても、ガンになる人はいるのです。


また、日本は不幸にして、2発の原子力爆弾で多くの被害を受けました。
放射能と健康についての多くの事例を持っています。
少なくともそれらの事例やデータを疑う理由は有りません。


◆情報の理解
私を筆頭に、多くの人がかなり知識を増やしたと思いますが、
放射能=死」
という考えからは、一歩離れて見る必要があります。


放射線は、1年365日、地球上全て、場所によってはかなり多く被ばく(浴び)していること
放射性物質にも放射線にも色々な種類があること(気になる方は、アルファ線ベータ線ガンマ線等でも調べてみて下さい)
放射線は全ての物を貫通し内部が被ばくする、というものではない


この日記の冒頭に紹介したサイエンス・メディア・センターのリンクにもあるnirs=(独)放射線医学総合研究所が、健康情報に関しては一番精確です。
http://www.nirs.go.jp


例えば、自動車。
どれだけ安全運転をしていても、どれだけ交通ルールを守っていても、事故が起きることがあり、時に重大な結果になることもあります。
1970年には、1万6千人もの人が亡くなっています。2009年には4900人余り。
ある意味では、どの病気よりも致死率が高い。
でも誰も
「自動車=死」
と考えないですよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BA%8B%E6%95%85


◆惑わされない、惑わせないを、いつも心に
「自分の集めた情報や意見だけが全てと思わず、いくつかの情報を集めて、しかし、冷静に理解しよう」
と心がけると、少し視野が広がると思います。


自分の安全の為に
家族の安全の為に
周囲の人の安全の為に


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デマに惑わされない情報伝達2つのルール
記事はいつか消えちゃうのでコピペ
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http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1549216&media_id=77
デマに惑わされない情報伝達2つのルール
(All About - 03月28日 08:54)

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デマに惑わされない、デマを発信しないためにもロジカルシンキングの基礎が重要
■デマに迷わされない、デマを発信しない
 
 震災後、Twitterをはじめとするインターネットサービスが災害状況を素早く伝え、テレビやラジオと並んで重要な情報インフラとなったことが示されました。安否確認、避難場所や救援物資の情報など有用な情報が流通した一方で、安易なデマや間違った情報が広く行き渡ってしまったのも事実です。

 「正しい情報を選別する」「正確に情報を発信する力」を情報リテラシーといいます。この情報リテラシーの基礎には、ロジカルシンキングも含まれます。ここでは、デマに迷わされない、デマを発信しないための2つのルールをロジカルシンキングの視点から提案します。最低限のルールで、これを押さえればいわゆるデマを防げるはずです。

■ルール1 情報ソースを併記する

 「XXで問題がおきています! 助けてください」

 このような文章をよく見かけます。いったい誰が助けてくださいと発信しているのかわかりますか? この書き方では、この発言元がどこかわからなくなっています。ロジカルシンキング的な作法では、「情報のソース(出典)を明らかにする」ことが1つの鉄則となっています。出所や出典といったものです。学術論文や、コンサルタントのレポートなどでは、たとえば数字1つとっても、どこから引用された数字なのかということがきちんと書かれています。たとえば、「XX業界の市場規模はXX億円です(出典:矢野経済研究所XX業界の展望より)」といった具合です。
 
 このように出典を書くことで、読み手は情報の元をたどることができ、元となった情報の正確性などを吟味できるようになります。

■自分が確かめた情報だけを発信しよう

 自分が直接確かめた情報のみを伝えましょう。「ようです」「らしいです」は、いわゆる又聞きの情報。誰かがそう言っているのを聞いて伝聞するのはまずいです。伝言ゲームを子供の頃にやったことがある方もいるかもしれません。このゲームでもわかるように、伝言が正しく伝わることはないのです。

 自分が確かめるというのは、何も直接目でみる必要はありません。NHKのニュースで聞くのもいいですし、新聞で読んだでもいいのです。実際にあなたがニュースを確かに聞き、新聞を確かに読んだのであれば、それを正しく情報のソースとして書けばOKなのです。重要なことは、元がたどれるということ。元をたどることができれば、その元の真偽をあとから検証することもできます。

□NG例
「XXで救助物資を必要としているそうです」
「XXで救助物資を必要としていますとの話を聞きました」
「緊急。XXで救助物資を必要としています。拡散してください」
「XXで救助物資を必要としていると友人から聞きましたのでつぶやきます」
「XXで救援物資至急必要(友人より回覧)」

□出所を示した改善例
NHKニュースを見たのですが、XXで救助物資を必要といっていました」
「避難所からの直接連絡うけて、XXで救助物資が必要だとのこと」
「XXで救助物資が必要(XX役所のホームページより)」

 「そうです」「らしいです」「友人が誰かから聞いた」というのは、伝聞になってしまいます。そのようにしか書けない、書きようがない情報はぐっとこらえて、伝えるのをやめましょう。

■ルール2 意見なのか、事実なのかを区別して書く

 「xxの値が300というのは、危険」

 この文章のどこに問題があるのでしょうか? 本当に危険だという事実でしょうか? それとも、危険だと思うという発言者の意見にすぎないのでしょうか?

 日本語は主語を省くことができるため、曖昧な表現がうまれやすいのです。英語であれば、I think や I hear などの主語と動詞がセットで明確に用いられるので区別が付きやすいのですが、日本語ではそういきません。このような文章の場合、あえて英語のようにくどく表現する必要があります。

□改善例
「xxの値が300というのは、危険だと思います」
「xxの値が300というのは、危険だと考える」
「思うに、xxの値が300というのは危険です」

 このようにすれば、自分の意見であることがわかります。一方で、事実であることを示すには、ルール1で示したように出典を書けばOKです。

「xx対応マニュアルによると、xxの値が300というのは危険となっています」
「xxの値が300というのは危険。このxxページに書いてあります」

 この2つのルールは簡単ではありますが、日頃あまり意識することがないでしょう。ジャーナリストや学者、コンサルタントは常にこういうことを意識して文章を書いています。それが正確性につながります。情報を発信する前に、少しでもいいので自分の文章を見直し、ルールを意識してみてみましょう。

ロジカルシンキングガイド:大石 哲之】