容疑者Ｘの献身

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原作を読んでいないので、とっても楽しめました。
劇場は文字通り満席でした！老若男女問わず。

福山雅治（の美しさ♪）に対抗できて、でも冴えないおっさん役はやっぱり堤真一で正解だったでしょうね。
暗〜くて無口で、オーラのない馴染みにくい男になってました。
この人の生の舞台（劇団☆新感線の）を見たことがあるのですが、それはそれは輝いていましたよ（共演のゲスト女優が…どうもいまひとつだったので余計に）
オーラの量を調節できるのは、ホントに凄い役者なんだなぁ、と思います。

ま、いつもどおりネタバレはなしで。

オーソドックスに奇抜な演出などもなく、映画としては王道の作りで、とっても見やすくてストーリーや人物に感情移入できます。

トリック自体は結構すぐわかっちゃうんですね。でも、魅せ所はトリックを解く事よりも、人間の感情の変化を描くことなんでしょう。
石神（堤真一）の行動の細かい部分が、実は色々な理由があってしているものだということが、徐々に明らかになっていくのが、切なくて…
まさに、献身。

娘と二人、ラストは大泣きでした。

しかし柴咲コウ、演技がいっつも同じなんだなぁ…