読み聞かせ
娘の学校では、週に一回朝、ボランティアの保護者が本を読んでやる「読み聞かせ(朗読)」活動が有ります。
思い切って初めて、今年度は春の新学期に申し込みました。希望者が多くて(熱心な保護者が多いの♪)やっと11月に出番が回ってきました。
どんな本をどのように読んだかを記録したノートが回ってきます。
皆さんとても真面目に色々考えて本を選んで朗読し、子どもも真剣に食いついてくる様子が伝わってきました。
私はちょっと趣向を変えて(ほとんど趣味なんですけど(^^)、写真集を見せて解説してみました。
「本=物語」というだけではなく、情報伝達の媒体としての意義も感じてもらいたいとも思いまして。
また娘の情報では、真面目な女子は熱心に朗読を聴くのですが、さすがに男子は10歳過ぎると斜に構えてまともに聞かず、集中力がもたない…ということで、男子好みも大いに意識しました。
散々迷ってチョイスしたのは
●「別冊歴史読本 サムライ古写真帖」新人物往来社
サムライ古写真帖―武士道に生きた男たちの肖像 (別冊歴史読本 (93))
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- 作者: 東京都歴史文化財団東京都写真美術館
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10歳で藩主となった人の話と江戸時代の封建制度の話。
「130年位前だから、みんなのお爺さんお婆さんの、お爺さんお婆さんの、お父さんお母さんくらいの頃だよ。こっちの写真は、同じ人が洋服を着て刀を差してるでしょ?ちょうど外国とのお付き合いが多くなった頃なんだよ」
「意外と近いんだね」「カメラが有ったんだ」
「坂本竜馬、知ってる人〜?」
「はい、は〜い!!」
「新選組は?」
「ドラマでやってた!」
「怖い顔して映っている人が多いね」
「知ってるよ!写真を撮るのに、十分くらいかかったからでしょ!」
「スフィンクスって知ってる?」
「知ってるよ〜!」
「スフィンクスの前で、写真を取ったお侍さんがいるんだよ。当時はあんまり外国とお付き合いをしていなかったんだけど、日本を代表して国と国とのお付き合いのルールを話しに、何ヶ月もかけてヨーロッパに行った人たちなの」
「嘘だ〜!合成だ〜!」
「本当だよ。この首の所によじ登った人、撮影に数分かかる間にずり落ちちゃって、写真に残っていないんだよ。ちゃんと行った人の名簿も日記も残っているんだよ」
それだけでは子ども(特に女子)の感心にばらつきがあったので(苦笑)、もう一冊用意していた子供向け実用書を朗読。
●「わかもとの知恵」筒井康隆・きたやまようこ 金の星社
- 作者: 筒井康隆,きたやまようこ
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「オレ、今しゃっくりが出ているけど、方法ある?」
もちろんあります。 読んでやると案の定オオウケです。
「詰まった鼻を通す方法はね…」かなり難しいモノを使うので
「うげ〜、いやだぁ!!!」
子ども達(と後ろで眺めていらっしゃった担任の先生までも)がっつり食いつかせました(爆)
後から娘に聞くと大人気で、先生からも「しばらく教室に置いておいて欲しい」と頼まれたそうです。
愉快で楽しい子供向けの実用書、生活の知恵、ありそうでなかったような気がします。
しかしどっちも語らせると長くなりますね〜!「武士とは…」「筒井康隆ってね…」
それは我慢して(笑)、15分位で何とか収めたのでした。