オペレッタ狸御殿

映画館で見ていなかった「オペレッタ狸御殿」を見る。
鈴木清順作品としては、出だしから大変に判りやすいストーリーだったのが驚き。
でも面白かった!!
これこそ、映画館で見るべきものだったなぁと激しく後悔。


全体的に「舞台演劇作品」としてのつくりで、コミック的なCG効果のわざとらしさも、却って楽しい。
衣装も装置もセットも凝っていて、映画も舞台も両方見たようなお得感あり。
清順らしい豪華な衣装、美しい色合い、変な設定やシーンも楽しみの一つ。
勿論、昭和に作られた狸御殿シリーズを見ていれば、さらに楽しめると思う。


主役のオダギリジョーの歌声は、心配していたよりも大丈夫だった(笑)
彼の出端のミュージカルシーン。いきなりの高音は「んんん〜?」とビミョーだったけど…
歌とダンスもこなしていて、サービスシーン(太ももまで出してひっくり返るとかね)もあり、ファンとしても嬉しかったし。
チャン・ツィイー、やっぱり凄く可愛くて良かったんだけど、得意のダンスや殺陣をもうちょっと見たかったなぁ。
一番の見所・聞き所は薬師丸ひろ子の演技と歌声でした!!綺麗で透き通る高音が良かったです。
役どころも、カッコイイし。
群舞シーンも、主役のデュエットシーンも、楽曲がとても良くて気持ちが良かったです。
サントラ、欲しいな。


途中から小学生の娘と一緒に見たのですが、結構娘もハマってました。
ストーリーはちょっと補足説明してやると、意外と判りやすかったし。(繰り返しますが、清順モノとしては破格の判りやすさ!判りにくい清順作品も、実は大好きな私ですけどね)
役者の演技力というよりは、設定と編集で楽しむ作品でしょうか。