神はサイコロを振らない#1

最初は、SFとしてみたら良いのか、人情話なのか、会話劇なのかわからずに、ただただ見ていたのです。
でも、後半の行方不明機発見からの人々の動きにぐぐっときました。
特に主人公のヤッチ(小林聡美)の淡々とした対応に、却って辛かったであろう長い時間を感じて、うるうるきちゃいました。
10年ぶりに再会した若いままの親友に
「年を取って、情熱がなくなった」
と泣きながら説教されても、一緒に泣き出すこともないほど、精神的にも肉体的にもかけ離れざるを得なかった感じが、抑えているからこそ、とてもよく表現されていたと思います。


乗客の一組一組にも波乱の人生がありそうだし、残された家族や友人とのギャップに、静かな悲劇が流れそうな予感。
来週は、いよいよかつての恋人(10年前のままの)との再開みたいで、どうなるのかが楽しみです。
いきつけのれいこさんのbdfdでも、盛り上がった感想が読めます、オススメ。
http://bdfd.net/archives/2006/01/19_1858.php


原作の大石英司は、硬派な戦争シュミレーション、SFを書く作家さんだと、非常にオタクな夫から教えてもらいました。
実はそういう小説は結構好きなので、こんど読んでみよっと。