海猿#9
何だかんだ言いつつ、結構今回もぐっときてしまいました。
…と言いながら、やや辛口コメント。
池澤さんのあっけない死に対し、乗り越えられない仙崎は、はっきり言ってダメダメ過ぎ。
しかも、ちょっとダメダメぶりのシーンが長くて冗漫だったかなぁ…
今回エピソードが多すぎて、絞りきれてなかったからでしょう。よく言えば、とても丁寧な描き方で、それはそれで良いんですが。
はっきり下川(時任三郎)と矢吹(布施博)に焦点を当てたほうが、メリハリも良く、話が盛り上がったと思います。
それにしても布施博、かなり撮影に気合が入っていた感じ!!ちょっとおなかもプックリしたオジサマが、本当に若手に混じって頑張ったんでしょうね。
環菜も(結局フッた)上司に注意されるほど池澤の死、仙崎の落ち込みの影響を受けて、でも必死に自分にできる事を真剣に探る姿がいじらしかった。
ああ、でも泣いたのは池澤尚子(芳本美代子)の、一片の悔いも見せない(ない、ではなく見せない)笑顔です。
出産と同時に訪れた池澤の死。わずか数分だけでも、親子三人で居られた事を本当に喜んで、思い出の海のそばで生きていくという。気負わない自然さに却って、胸がつまりました。
そして赤ちゃん、ちゃんと生後一週間くらいの子でしたね(生後数日で、お顔に脂肪の白いつぶつぶが浮いてくる)。こういうこまかな画面作りが、好評の原因だと思います。
吉岡君(佐藤隆太)ははっきり言って、付け足しっぽくて可哀想だった。