堺雅人「お父さんの恋」初日

私は感想・レポにはまず「ネタバレ」はしない主義。
あまり情報を集めたり、他の人の感想を集めない事にも通ずるのだけど、自分の言葉で感じた第一印象を大切にしたいから。


最初に結論。「絶対オススメの芝居です!」


大人になっても人生、色々悩みは尽きないし、ツライ事も多い。行ったり来たり、進んでいく。やや現実的にキツイ設定だけれど、決して暗くない話。
やはり女性客が多かったのはしょうがないが、判りやすい内容だし、年配の方も男性も、皆共感するんじゃないかな。


数日前から堺雅人映像(「五辧の椿」など…)を見て、私のテンションは最高潮!堺雅人への愛があふれた萌え萌え状態で、初日の開演を迎える。
まずは、花束チェック。写真を撮ろうと張りきっていたのだが、館内撮影禁止…残念!!


●永作(ながちゃく)博美から。前も「いいとも」だったかで、仲良しみたいだったもんね。
●「組!」関係では、やはりの三谷さん、上品にまとめたバラのボール。池田成志宛とツインで並んでいた。
香取慎吾君は、紅色の石楠花。大きくて豪華で美しい鉢。
阿部寛
タモリ。なぜ?苔友達?(笑)
研ナオコ
●片岡滋子
●TVNavi
●「エンジン」スタッフ、「やがて来る日のために」スタッフ、「フジテレビ」。月9ほか、TV制作関連から。今年は、雑誌媒体の露出も凄いけれど、やはり画面で沢山見られると思うと、嬉しいなぁ。でも、舞台にも一杯出てほしい。
●何故かRIP SLIMEから。あんまり情報チェックする方ではないので、お友達関係などは全く知らないのだが、どんなつながりなのかなぁ?
●個人からと思われるものも二つほど。


芸能人、役者さんの顔は見えず(単に私が知らないって可能性も。日頃熱心にTV見るほうじゃないから)。


幕が上がる。広告の通り、薄ピンクの桜が印象的なセット。季節感たっぷりで可愛らしい。


堺さんの生の姿が!お顔が!お声がぁ!!手に届くそこに!笑顔の目尻のしわや、思索する顔の頬のくぼみまで、はっきりと見える。あの、大きい涙袋も。
可愛い、カッコ良い、ステキ〜Y動悸が早くなる。クールでドライな私にしては、本当に珍しい。
長く片想いだった人との初デートのように物凄く興奮してしまった。
元々照れ屋なので、あまり人の目や顔を見ない性質なのだが、恥ずかしくて顔を長く直視できない!どきどきして顔と背中の毛穴が開いて脂汗がにじむ感じ。見つめては視線をそらし、また見つめる。その度に、顔が火照る。別に、喫茶店で前に座っているのでもあるまいに…。
いや、舞台の幕が開いたら、役者と客は一対一なんだけれど。
凄く良い席だった。
でも、パルコ劇場は後ろの席でもとても見やすい設計で、セットを見渡せて芝居全体を見るには、10列目以降でも全く問題無いと思う。実際、他の日に行こうと取ったチケットは、かなり後列。かえって芝居全体を楽しめそう。


意外と背が高く見える。やはり顔が小さいし、痩せているからだろう。そして、愛すべきなで肩(笑)でも、意外と力持ちぶりを発揮するシーンもあったり…。やるわね〜♪


やはりさすがのベテラン前田吟のお父さん、どっしり感、安心感がこの「家族」の軸になっている。
役者陣の中で一番若手の星野真理(金八娘をやっている?知らない…)は初日の緊張の為かセリフが上滑りな部分も見られ、演技の深さはもうひとつという感じだったのが残念。
長姉役の七瀬なつみの愛らしい人妻は、実は一番現実的なしっかり者。私は今回一番好きになった女優さん。
次姉役の菊地麻衣子。すっごくキレイで美人だった〜。顔が小さいなぁ。うっとり。忙しい役を熱演。
池田成志。友人から噂に聞いていた「癖のある変な役が多い」人。結構好みだ。


上演中両隣の友人がぐすぐす鼻を鳴らしているのを聞いて、てっきり「ああ、一人は風邪引きさんだし、ひとりは花粉さんだからね…」と思っていたのだが、実は二人とも泣いていたのだった!
私は…感動したしとてもよい話だと思ったけれど、涙のツボではなかったみたい。
ま、ややお腹具合が悪く、周囲に音が聞こえないかを心配して集中力がそがれたせいも大きい(苦笑)。


女友達と良い舞台を見た後は、勿論美味い肴と酒だ!鹿肉とワインにひかれて大人の洋食居酒屋へ。
私の堺さんへの愛Yは、同行の友人に言わせると「絶対私より深いわ…」のだそうだ…(笑)
彼女は観劇(特に小劇団系)が趣味なので、そういう方面や雑誌露出などの情報をとても細かくチェックして教えてくれるのだが、芝居に関しては「堺雅人」より「観劇」の視点で冷静に(いや、感動して泣いてはいたが)見たのだとか。
それに引き換え呼吸が荒くなるほど興奮した私は、やはり「彼」に恋をしている…。
うん、そうかもねぇ〜(汗)だからぁ、「作品そのものを見る」主義だった私には「役者に個人的に関心を持つ」体験は初めてなんだって!(←誰に言い訳してるんだ…?照れているんです)


観劇後の感想を聞いた夫も食指を動かし、結局また見に行く事にした。
今度はグッズも買いたいなぁ。濃いグレイに、仮チラシのあのオシャレなイラストがピンクで印刷された、ハイセンスなTシャツ狙い。