中国でのチョコの思い出

昨日は中国留学時の学友を思い出したが、その続き。時節柄(笑)チョコ咄を。


留学中、何が楽しみと言って、国から荷物が届く事が一番だった。
食に関しては、日本ほど開放的で偏見の無い国は無いと、この頃思い知った。ありとあらゆる食材に関して、生産から流通まで、こんなにエネルギーを使う(それが環境に良いかどうかはちょっと疑問だが)日本と言う国の方が世界水準から言うと稀なのだ。
中国人は「中国の食べ物も料理も一番美味しい。なんで好き好んで外国のものをたべる必要がある?」と堂々と胸を張っていた。
バックパッカーとしてふらついた各国でも、そこで採れる物を、そこで料理して食べるのが当たり前だった。現地生産、現地消費」自然な事だ。
しかし、食べ慣れたものが入手できないツラサは、外国生活ではかなりの重圧ではある。


閑話休題
そう言う事で、とにかく留学生達は、毎日の食事でかなりのストレスを溜めこんでいた。母はマメに荷物を送ってくれたので、その度に留学生寮内の諸国の友人を部屋に招き、パーティをして皆で発散していた。
送ってくれた中に、ロッテだか明治だかグリコだかのアーモンドチョコレートがあった。スライド式の箱に、10粒とか20粒とか入っているアレである。
早速友人達にふるまったのだが、ブルガリア人の友♂はためらいつつ言った。
「こんなもの食べたら、今夜は眠れなくなる〜」
「え?なんで?」
「だってチョコだけでも…なのに、アーモンドでだってアソコが元気になっちゃうんだよ!ダブルで食べたら、オレ、興奮してやりたくなっちゃうって!」
「ええ〜、君の国ではそうなの?日本では誰でも普通によく食べている」
「信じられない。チョコとアーモンドって言ったら『夜の生活の友』なんだから!いつもこんなもん食べているんだったら、日本人っていつも欲情してんじゃないの?」
思いこみ(刷り込み)も有るんだろうけれど、きっと彼(彼の国の人々)にとっては本当にアーモンドチョコが精力剤なんだろうなぁ。
日本のバレンタインの宣伝なんて見たら、「昼間からなんて堂々とエロイもの流してんだ!」と叱られそう。