シルクロードの思い出

録画してあった「新・シルクロード」を見た。
ああ、やっぱり好きだ、辺境の様々な事が。
ま、恵まれた日本に生まれ育って、安全なところに住んでいるからそう思うのかもしれないけれど。
20年前、シルクロードをずっと奥地に辿って行く長いツアーに参加した事は、今でも鮮やかに記憶に残っている。その後も、リュックを背にフラフラした時期も有ったのだ。
トイレもシャワーもない宿、ごみ溜めの中の子供と野良犬と野良牛、工業化されていない日用品、雨でぬかるむ道、顔も習慣も違う人々、宗教の違いによるいがみ合い…。
懐かしいと言ったら、不謹慎であるのは承知しているが、もう一度、自分で感じてみたいと思う。


娘も、遺跡とか外国の風物に興味があるので、二人で見た。
楼蘭」という言葉の美しい響きだけでも、遥か時空を超えられるような気になる。
4000年も昔の共同墓地から発掘されたミイラと副葬品で、周囲の自然環境、食べていた物、生活水準、他地域との交流、宗教、民族の移動などが判るんだよ、と説明すると、娘はとても感心していた。
NHKは色々問題あるけれど、やはり民放には出来ない、こういう骨太の番組をこれからも作って欲しいね。