青い文学シリーズ #1

ナビゲーターの堺雅人が図書館のような部屋で本に囲まれて、それらしい雰囲気で語るのが、「文学案内」と言う感じですごくはまってましたね。
まさに文学青年風で、ぴったりです。しかも主役の囁き声が、なんとも色っぽい!


しかし、アニメの出来は…う〜〜〜ん。
着物の布のラインとか所作とかが描けないなら、いっそ洋服にすればよかったのではないでしょうか?旅館の浴衣を着てみるとか、ちょっと書籍やネットでも調べれば、沢山資料は有ったでしょうに。
観念だけで絵を描くから、現実味がゼロになって駄作になってしまいました。


和服は帯だけで体に巻きつけてあり、めちゃくちゃすそが割れますから、あんな風の強い崖にたったら、下半身丸見えです。下に落ちるときも、水の中でさえきれいにスカート状に落ち着いていて、ありえません。
心中モノと言う情緒が台無しです。
昔は和服の女性が自殺をするときは、腰紐(着物の裾をあげるために腰に巻くあれです)をほどいて、着物や下着(腰巻)の上から膝辺りをしばって、脚が開いて秘所が丸見えにならないようにしたという話、和服を描くなら勉強しておいて欲しいなぁ。


せっかくの意欲作で、出演役者も良いのに、がっかりの作品でした。