「フレッシュ名曲コンサート・コバケンのベト7」

「フレッシュ名曲コンサート・コバケン(小林研一郎)のベト7(日本フィル)」で調布に行って来ました。
http://www.japanphil.or.jp/cgi-bin/concert.cgi


すごく安い(普通のコンサートの半額くらい)のも嬉しかったのですが、内容が、もう!それは!!
涙ボロボロこぼれて、帰途はニコニコ笑顔になりました。
いや〜、生の音楽コンサートのレビューなんて、とにかく生で見ろ!としか到底書けないのですが、個人的感想を。


コバケンさん、人気です。満席でした。
熱い人情味溢れる演奏を指揮する方ですね。
あんまり詳しくないのです。たまたま去年、日本一音響が良いというサントリーホールで、生のクラシックを聞きたくて行ったコンサートの指揮がコバケンさんでしたが、いっぺんでファンになりました。


しょっぱなから、華やかなモーツァルトの「フィガロの結婚
おお、これは心地良い〜♪とうっとりなったところで、天才少年ピアニストの登場。
指が転がってすべるような演奏に、魅了されました。
オペラグラスで指先を見ていたけど、どうやってあんなに早い音が出るのか判らない位…
毎日余程練習しているんでしょうね。
これまたモーツァルト(ピアノ協奏曲第20番)で、うっとりの旋律。
少年らしく恥ずかしがってすぐ袖にひっこんでしまうので、コバケンさんがしつこいくらいに舞台に呼んで、拍手喝采とハグ(^^)をしてました。


それからいよいよ、お楽しみの「ベト7(ベートーヴェン交響曲第7番)」
コバケンさん自身も仰ってましたが、「のだめ」のオープニングで一気に世間にも浸透した、元気な曲です。
恥ずかしながら、フルで聞いたのは初めてかも。でもベートーベンの繰り返し&少しずつズレながらのフレーズが掴めて、とても楽しい曲。
前向きで、明るくて、勢いがあって、体中がわくわくしました。
演奏が終わる頃には、体中に喜びがみなぎっていました。
コバケンさんも、飛び上がるし声まで出して、大熱演!


また、アンコールのサービスの良いこと。


本編と違い、しっとりと聞かせる「ダニーボーイ」
演奏が終わった瞬間の余韻を、全ての観客が感じる静寂。割れるような拍手に、観客(というか私)とともにコバケンさんが泣いていらっしゃいました。
「音が消えた後も余韻を聞いてくださって…」
と声を詰まらせ、観客のセンスを最大級の賛辞で褒めてくださいました。
楽団も指揮者も盛り上がった雰囲気だったのでしょう、すぐにもう一度ベト7のクライマックスをまた、聞かせてくれました。


ああ、指揮者と楽団が盛り上がる音楽は、やっぱり観客にも素晴らしさが届くんだと、ただただ、感謝と感動。
「良かったね、楽しんだね」としか言えない位圧倒的でした。
コバケンHP↓
http://www.it-japan.co.jp/kobaken/index.htm