姑獲鳥の夏

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

何故か発行順に呼んでいない京極夏彦
ものすごく好きなジャンルのはずなのに、あまりに人気で人口に膾炙されているため、天邪鬼の私は熱狂が去ってからこっそり読んでいるのだ。
(たいていの話題作は、数年後にこっそり読むの)


京極堂こと中善寺秋彦、実は私の友人S氏(男性)のイメージそのものなのだ。
豊富で知的な言葉を操り、人を説得させ、眼鏡の奥から鋭い視線で、何かを見越したような片頬の微笑みを浮かべる…
でも本人は、全く京極夏彦作品には興味ないって(笑)
さらりとした夜遊びの達人(らしいよ)。
かく言う私は、胡乱でうつ病気質で、圧倒的な周囲に翻弄される作家でもあろうか…(苦笑)


本編に出てくるダチュラ、「華岡青洲の妻」にも出てくる麻酔薬の原料だが、意外にそのあたりの庭にたくさん咲いている。
大きさ、色も様々で、実は好きな花なのだが、これがそのダチュラだとは知らなんだ…
ダチュラって語感も、怪しげで良い。

華岡青洲の妻

華岡青洲の妻