秘太刀馬の骨#3

今回は、一話で二人と対戦なのでちょっと慌しかった。
先週からのひきは、一人息子の死の直前、嫁と不義を交わして血筋を残した…らしい本田博太郎演ずる内藤半左衛門。
嫁とその息子を守って、不義をばらすと脅した銀次郎と対峙する決意をする。
話の中では不義は半信半疑…という感じだったけど、たぶん本当に嫁と契ったのだろう。
それで、家のために舅に一度だけ抱かれた嫁は、一生心の思い人として舅に仕え、跡取り息子に仕えるのだ。


この話の中では殊に、家の血を絶やさないため、家名のために哀しい行動をとる人が多く描かれている。
朗らかな内野聖陽の銀次郎でさえ、実は屈託を抱えている。
思いを寄せていた女中が、病気の父の治療費と引き換えに無理やり叔父の側女にされ、目の前で舐めるように可愛がられていることや、その叔父(家老)の政敵に対する黒い噂…


もう一人の相手、尾美としのり演ずる長坂権平も、男としてはやや哀しい境遇の人。
こちらは、銀次郎の立ち回りで夫婦仲が戻り、幸せな父親になりそうな予感。
少し救われる。


これからも、やや乾いた笑いの中に、やりきれない切なさを描く、ちょっと変わった時代劇が展開することだろう。
楽しみ楽しみ。http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/html_uma_cast.html