タイガー&ドラゴン

クドカンドラマをちゃんと見るようになったのは、毎度引用のいきつけブログれいこさんBDFDの影響なんだけれど、作品世界の崩し方をちょっとだけ分析してみた。

ドラマの在り方のひとつとして、「パターン」というものがあるけど、今回の話を見ていて(その手法が計算されたものかどうかはわからないが)、「T&D」では、崩し方・ずらし方が絶妙で魅力になっていると思った。
●キャラクターの立ち位置、それぞれの関係性からくる会話のパターン、決めギャグなどの細かい設定。
●それと、作品の流れという大きな設定。
両方とも、毎回少しずつずらして、崩して、再構築して、入れ替えて、決して留まろうとしない。作品自体の成長。
入れ子の形をした両方のそれぞれが、少しずつ形を変えていると言えるだろう。
そのブレ度合いが大きすぎると、視聴者の支持を得られないという危険性もはらんでいるけれど、それも全10話とか13話とかの枠の中で修正すれば良い。
小ネタやギャグの変化については、またもや勝手にBDFDに下駄を預けちゃいます!(多分今日か明日くらいアップなんじゃないかな〜)

入れ子の外側、作品の流れ」
今回の話で言えば、今までほぼ「ギャグ青春ドラマ」で来た所が、いきなり暗い、中年芸人の号泣物語に…
この意外性が、人に言わせると「クドカン作品」の魅力なのだとか。
主要人物も、ほとんど脇役でしかない。特に、中心に持ってきた古田新と清水ミチコが良かった。
この作品、本当に若者とベテランの配役バランスが上手い。

さて、語りすぎましたので、この辺で…続きはまた改めて。